講演会は、政治アナリストの伊藤惇夫氏が「この国の政治・経済の行方」と題し約90分間講演し、一年を通して話題となった小池劇場や昨年10月の衆議院選で自民党が絶対安定多数を確保した後の政局について解説し、会員及び一般市民の約150名が聴講しました。
伊藤氏は、「安倍政権は、株や有効求人倍率上昇などの数字を捉え経済はよくなったと言っている。しかし、国民感覚では景気回復やアベノミクス効果の実感はなく、数字とのギャップがある。安倍一強と言われる所以は経済が上向かなくとも国民が政治の安定を求めているからだ。」と厳しい一言も。
また、決してあってはならないが、「おごり、ゆるみ、たるみ」による事象が1つでも表面化し、力で捻じ伏せようとすれば足をすくわれかねない。「何事も謙虚に対応し、国民に期待感を抱かせられるような政治、今後の長期ビジョンを分かりやすく明確に描いてほしい。」と安倍政権への期待も語っております。
随所に、年106回も出演しているTBS系列の「ひるおび」の様子やジョークに笑いが溢れ、また、企業経営者が参考となる政治家の名言・格言を織り交ぜた講演に参加者も聞き入っておりました。